「人間はみんな愚かである」
この言葉を聞いて、みなさんどう思いますか?
「そのとおりだ!」と賛同する人もいれば、「そんなことはない!人間はいつだって変われるし未来は明るい!」と反抗する人もいるかもしれません。
私の結論は、「人間はみんな愚かである」。
しかも、このままの状況が続けば間違いなく地球の癌細胞として人間は資源を食い尽くすでしょう。
「そんなことはない!」と思う人に尋ねます。
では、なぜ人間はいつの時代も同じことで悩むでしょうか。
いじめも戦争も無くなることはありません。
自らの命を断つ人も後を絶ちません。
「やってはいけない」とわかっているはずのことを私たち人間は何度も繰り返しています。
技術はたしかに進歩しました。
大昔、「死病」で恐れられていた病気は治療法が見つかるようになり、子どもたちが無事に生まれて成人まで生きられることは珍しいことではなくなりました。
国や地域によっては、自由に自分の人生をカスタマイズすることができます。
そして、昔の人々が「恥ずかしい」と言って隠していたような多様性も認めようとする動きは出ています。
「だから人間は少しずつ進歩しているんだ」
そう結論づけようとする人もいるかもしれません。
でも、実際は技術は進歩しても人間の本質というのはさほど変わっていないのです。
みなさんが思い浮かべるような偉い人や優秀な人も、人間の本質を大きく超えていません。
みんな昔の誰かがやったような失敗をしています。
そして、似たようなことで悩んでいるのです。
「本能には逆らえない」
これは、何かやらかしてしまった人がよく口にしていませんか?
そう、これは真実です。
本能に逆らえないから、私たちはカッとなって相手を傷つけてしまうし、嫉妬したり、焦ったり、時には足を引っ張ったりしてしまうのです。
人間が変わるにはどうしたらいいか?
私のたどり着いた答えは、まず人間が優れている、という誤った固定概念を捨てることです。
つまり、人間はみんな愚かでバカなことを繰り返すどうしようもない存在であると認識することです。
文字で書くと簡単なように聞こえます。
でも、これが本当にできる人は少ないのです。
なぜなら、”本能”で自分が愚かでバカなことを繰り返すとは感じたくないから。
これを言っている私は、では優れた人間でしょうか?
いいえ、全然違います。
私も愚かでバカなことを繰り返すどうしようもない存在です。
私の人生を少し振り返ります。
異常にIQが高いと言われた子ども時代。
一つ聞くとすぐにすべてわかってしまう私は学力だけで見たら超優秀です。
でも、異常行動があると言って教室を別にされ、監視カメラで見張られました。
社会人になってもトップを目指せばそこに辿り着けてしまいます。
何でもすぐできるようになったことで遊び呆けます。
そうなるとどうなるか?
遊び呆けるようになって、失敗してびっくりするような大借金を抱えることになります。
私のやってきたことは私にしか経験できないことでしょうか。
私の人生そのものを誰かが体験することはできませんが、過去の人物の歴史を辿ると別に目新しいようなできごとは一つもありません。
優秀だけど生意気だと周りの人間から疎まれる、調子に乗っていい気でいると失敗する、これはどこかで聞いたことがありませんか。
一見成功者に見える人々もこういう失敗をしています。言わないだけで。
こんな愚かな人間である我々ですが、ひとつ希望があります。
それは、子どもたちです。
大人はこの世界の概念に毒されていますが、子どもたちはまだ変わっていくことができる存在です。
変わっていくためには、まず本能に負けないようにすることが重要です。
本能に負けたいためには、正しい認識をできるようにならなければなりません。
まず民族として大切にしてきたその土地の人々にあった食事。
そして、自分たちの正しい歴史を認識することです。
今まで私たちは大切な自分たちの歴史を都合の良いように捻じ曲げさせられてそれを正しいこととして伝えてきました。
教育を通して、みんなで子どもを洗脳し、また次の子どもを洗脳し、今があるのです。
私たちは、量子力学的な考えで見るとすべてがつながっています。
それぞれ独立した個ではない、すべてひとつです。
私たちはひとりひとりが、宇宙であり地球であるということです。
だから、遠くの国の戦争で苦しんでいる人も攻撃を仕掛けている人も、それを指導している人も実はみんなつながっています。
身近なところで言えば、周りで寂しい気持ちを抱いている人も、嫌なことを言ってくる奴も、みんなつながっている、同じということです。
世界でおかしなことが起こった時、それは対岸の火事ではありません。
すべてがつながっていると思えば、全て自分ごとになるはずです。
すべてがひとつにつながっているのだから、地球と共に滅びるのも未来を救うのも全部私たちの手にかかっています。
そんな大それたこと自分一人ではできない?
きっとそういう人もいるでしょう。
でも、あなたが今、「自分が変わりたい」「未来にも美しい地球を残したい」その瞬間、そういう思いは自分が意識しないところでつながっているのです。
AST WONDERLANDは、問題定義をしながら子どもたちに対して正しいことを伝えていきたいと考えています。
それは、大人から子どものに施す一方的な洗脳ではありません。
子どもから学び、子どもたちへと戻す。
実行しようとする私たちが目指すのは、きっとちょっと変だけどでどこか温かいそんな不思議な国なのです。
寺田 常徳 〜Profile〜
世界を引率するCEOであり最新医療のPioneer
世界中のトップ企業役員がフォロワーとなっているUNIPLATの創始者でもあり、それを運営するUnifyPlatformAGのCEOを務める。UnifyPlatformAGは欧州連合(EU)が運営するEUTECHの戦略も担当しており、NASAの技術開発責任者をはじめとする世界的な影響力を持つメンバーが多数在籍。
グローバルサミット(G7、G20、B20、W20、G20YEA、APECサミット)公式情報の発信及び出版プラットホームであるGroupofNationsの世界メディア戦略も担当。特に医療には力を入れており、ノーベル医学賞を選出するスウェーデンのカロリンスカ研究所との共同研究で、不可能と言われた難病治療薬の治験も最終段階へ突入。末期のがん患者や重症のコロナ患者のために、数多くの治療実績を持ち、副作用もない世界初の物質を製造しており、日本のみならず国際的な物質特許も取得している。
天才的な頭脳と開発能力から、現代を生きるアインシュタイン・発明王エジソンとも呼ばれ、上場企業の特許開発なども数多く指導・開発してきた天才エンジニアでもある。